以前の記事では、私自身のiDeCo口座について、以下の配分で運用していることを書きました。
- 日経平均:75%
- TOPIX:5%
- S&P500:15%
- 新興国株式:5%
現在のiDeCo口座全体の資産構成も、おおむねこの比率になっています。
ただし、今後の相場環境を考え、これから毎月積み立てる金額については配分を変更することにしました。
新しい毎月の買付比率
| 投資対象 | これまで | 今後 |
|---|---|---|
| 日経平均 | 75% | 76% |
| TOPIX | 5% | 10% |
| S&P500 | 15% | 10% |
| 新興国株式 | 5% | 4% |
| 合計 | 100% | 100% |
今回の変更で、日本株への毎月の投資比率は80%から86%へ上昇します。
一方、海外株式はS&P500を15%から10%、新興国株式を5%から4%へ引き下げました。
なぜ日本株を86%まで増やしたのか
私が現在注目しているのは、円安・株高・金利上昇という日本を取り巻く環境の変化です。
特に日本の半導体関連企業については、中長期的な成長余地が残っている企業がある一方、業績に対して株価が調整し、以前より投資しやすい水準になっている銘柄もあると考えています。
そのため私は、この秋から年末にかけて日本株にはもう一段上昇する可能性があると見ています。
もちろん、相場が予想通りに動く保証はありません。
それでも現在の環境を総合的に考えた結果、米国株への新規積立を少し減らし、その分を日本株へ振り向けることにしました。
日経平均だけでなく、TOPIXを5%→10%に増やした理由
今回の変更で特に意識したのが、TOPIXの比率を2倍にしたことです。
日経平均については75%から76%なので、ほとんど変更していません。
それに対してTOPIXは、
5% → 10%
へ増やしました。
理由の一つが、2026年10月から始まるTOPIXの第2段階の改革です。
TOPIXは今後、単に東証の多数の企業を広く組み入れる指数から、時価総額だけでなく流動性なども重視し、投資対象としての機能性を高める方向へ段階的に変わっていきます。
構成銘柄についても、最終的には現在よりかなり絞り込まれる予定です。
私はこの改革によって、TOPIXが長期的にこれまで以上に投資対象として魅力のある指数になっていく可能性があると考えています。
日経平均とTOPIXには、それぞれ違う役割を期待
もう一つ重要なのが、日経平均とTOPIXの性格の違いです。
日経平均は225銘柄で構成され、半導体をはじめとする一部の値がさ株の値動きが指数に大きく影響します。
日本の半導体関連企業などが再び大きく上昇する局面では、この特徴が日経平均の強さにつながる可能性があります。
一方、TOPIXは浮動株時価総額加重型です。
銀行、保険、商社、自動車、機械、通信など、日本を代表する幅広い企業の株価上昇を取り込みやすいという特徴があります。
そこで私は、
日経平均 → 半導体・大型値がさ株を中心とした上昇への期待
TOPIX → 日本株上昇の裾野が広がった場合の受け皿
という役割を期待しています。
つまり今回TOPIXを10%に増やしたのは、単純な分散だけが目的ではありません。
今後、日本株上昇の主役が半導体関連だけではなく、銀行、商社、自動車、機械、内需企業などへ広がった場合にも、その恩恵を受けやすくしておきたいと考えたからです。
「TOPIX改革=すぐ上昇」とは考えていない
ただし、一つ注意しておきたい点があります。
2026年10月にTOPIX改革が始まるからといって、それだけを理由にTOPIXが急上昇すると考えているわけではありません。
TOPIXの第2段階の改革は一度に行われるのではなく、2028年にかけて段階的に進められます。
したがって私が注目しているのは、短期的な「改革期待相場」というよりも、TOPIXという指数そのものが数年かけて変わっていくことです。
今後、日本株相場の主役が変われば再び配分を変更する
今回の買付比率は、
日経平均76%・TOPIX10%・S&P500 10%・新興国株式4%
としました。
かなり日本株に偏った配分です。
これは万人に適したポートフォリオという意味ではなく、現在の日本株を強気に見ている私自身の判断を反映した配分です。
また、この比率をずっと固定するつもりでもありません。
今後、半導体株を中心とした日経平均の上昇が一巡し、銀行・商社・自動車・機械などへ相場の主役が広がってきたと判断した場合には、
日経平均の比率を下げ、TOPIXをさらに増やす
という変更も考えています。
例えば、
日経平均76%・TOPIX10%
から、
日経平均71%・TOPIX15%
へ5ポイント移す、といった方法です。
逆に、日本株を取り巻く環境そのものが変化すれば、S&P500など海外株式を再び増やすことも考えます。
配分を柔軟に変更できることもiDeCoの大きな魅力
そして私がiDeCoを運用していて魅力を感じている点が、相場環境や自分の考え方の変化に応じて、運用商品の配分を変更できることです。
今回のように、
「S&P500を少し減らしてTOPIXを増やそう」
あるいは将来、
「日経平均を減らしてTOPIXを増やそう」
と考えた場合、毎月の掛金について運用商品の配分割合を変更できます。
さらに、これから積み立てる掛金だけではなく、すでに保有している運用商品についても「スイッチング」によって別の商品へ入れ替えることができます。
私が利用しているiDeCoでは、こうした配分変更やスイッチングをWeb上で行えるため、長期運用を続けながら、その時々の状況に合わせてポートフォリオを調整できます。
私はこの**「長期投資を基本としながら、自分の判断で配分を柔軟に変えられること」**も、iDeCoの大きな魅力の一つだと考えています。
NISAでも商品の売却や新たな商品の購入はできますが、すでに保有している資産構成を変更する場合には、基本的に売却と再購入が必要になります。また、売却によって復活する非課税保有限度額を再利用できるのは翌年以降です。
その意味で私は、運用期間中に資産配分を何度も見直していきたい人にとって、iDeCoの配分変更・スイッチングの仕組みは非常に使いやすいと感じています。
もちろん、変更できるからといって短期的な相場の動きに合わせて頻繁に売買するつもりはありません。
大切なのは、
「自由に変更できるから頻繁に変える」のではなく、「大きな環境変化があったときに変更できる選択肢を持っている」
ということだと思っています。
まとめ
今回の配分変更は、単純に「日本株が上がりそうだから」という理由だけではありません。
① 円安・株高・金利上昇という日本の環境変化
② 半導体関連企業の中長期的な成長への期待
③ 日本株がこの秋から年末にかけて上昇する可能性
④ 2026年10月から始まるTOPIX改革
⑤ 半導体中心の上昇から、日本株全体へ相場が広がる可能性
これらを総合して判断しました。
その結果、毎月の積立については、
日経平均 76%
TOPIX 10%
S&P500 10%
新興国株式 4%
へ変更します。
iDeCoは短期売買をするための口座ではありません。
だからこそ私は、日々の株価だけを追いかけるのではなく、日本企業を取り巻く環境や指数そのものの変化を見ながら、必要なときには配分を柔軟に変更していく。
この「長期投資」と「配分変更の自由度」を両立できる点も、私がiDeCoに感じている大きな魅力です。
今後も相場環境が大きく変わったときには、その時点で自分が何を考え、なぜ配分を変更したのかを、このブログに記録していきたいと思います。
※この記事は私自身のiDeCo運用方針を記録したものであり、特定の金融商品や投資手法を推奨するものではありません。投資判断はそれぞれの資産状況やリスク許容度に応じて行う必要があります。

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